伊那谷ファーミングについて
一つ一つのりんごが物語を紡ぎます。信州伊那谷の河岸段丘、標高700 ~ 800mの果樹栽培に適した開墾農地。この地で、私たちのりんごは四季の移ろいを感じながら育っていきます。
春には、南アルプスと中央アルプスの雪解け水が天竜川を通じて豊かな養分をもたらし、りんごの木々に新たな生命力を吹き込みます。淡いピンクの花が咲き誇る季節、りんご園は希望に満ちた物語の序章を迎えます。
夏になると、伊那谷特有の昼夜の寒暖差がりんごに甘みと酸味のバランスを与えていきます。太陽の恵みを存分に浴びながら、果実は日に日に大きくなっていきます。この時期、りんごたちは成長の物語を紡ぎ始めます。
秋は実りの季節。色づき始めたりんごは、まるで伊那谷の豊かな自然を映し出す鏡のよう。一つ一つが、この土地で受け継がれてきた伝統と匠の技を物語っています。
そして冬。厳しい寒さを乗り越えることで、来年はさらに美味しいりんごになるという約束を、静かに、しかし力強く語りかけてくるのです。
このように、私たちのりんご園では、一年を通じて果実たちが様々な物語を紡ぎ出しています。それは、自然との対話であり、先人たちの知恵の継承であり、そして未来への希望の物語なのです。